椎間板の変性は、
椎間板の随核部に存在する随核細胞の減少が引き起こすとされ、
変性の進行が腰痛や下肢痛の大きな原因になっている。
いったん変性が始まると、
元には戻らない性質であるため、変性の進行を抑え、
椎間板を再生させることが治療法の目的であった。
これまで不要と考えられてきた随核細胞を
変性した椎間板に移植することで、
変性が抑制できることを動物実験で見出した。
ただ問題点は随核細胞は数が少なく、活性が低いため、
椎間板変性の抑制効果が十分でないという点だった。
そこで、骨髄間葉系幹細胞の活性化細胞としての役割に着目した。
骨髄間葉系幹細胞は、活性化細胞の役割を持つことが知られている。
この特徴を応用し、
随核細胞と骨髄間葉系幹細胞の培養をテストしたところ、
5倍以上に随核細胞の活性が高まることが分かった。
動物実験で活性化させた随核細胞を、
変性したイヌの椎間板に移植した結果、
変性の進行が抑えられた。
ヒトの随核細胞を用いて共培養しても
活性化が得られることが分かった。
染色体異常や腫瘍化など、安全性にも問題がないと判断し、
持田氏らは昨年4月、
厚生労働省に臨床試験の実施を申請。11月に了承を得た。
椎間板の変性
椎間板ヘルニア治療に朗報
東海大の持田譲治教授(整形外科)らの研究グループは4日
腰痛の原因の約半分を占める変形した椎間板の再生を目指し、
患者自身の椎間板細胞を体外で培養して活性化させ
本人の身体に戻す臨床研究を始めると発表した。
椎間板の変形 悪化する恐れが強い場所に
活性化した本人の椎間板細胞を注入して、病気の進行を抑える。
研究グループは
「腰痛人口は1000万人。進行を遅らせれば、医療経済的に貢献できる」
と話している
椎間板ヘルニアの手術 費用あれこれ
椎間板ヘルニアの痛みの多くは数ヶ月の内に
保存的療法によって軽減される事はご存知の通りです。
しかし 残念な事に早期の社会復帰を希望される方
症状の改善が難しい方には手術が勧められているようです。
レーザー治療
高出力レーザー 経皮的髄核減圧術(PLDD)
保存療法と切開しての手術の中間的治療法です。
皮膚の上から数ミリの針をさし、椎間板中央の髄核に
レーザーを照射して椎間板の内圧を下げる療法です。
国の高度先進医療として承認されている為
治療自体にかかる費用は約17万円は患者負担
ラブ法- (LOVE法)
椎間板手術としては一番オーソドックスな療法です。
全身麻酔をかけ、背中側から数センチ切開して
突出した髄核を切除 摘出する療法です。
内視鏡下ヘルニア摘出術 MED法
背部を2cm程度切開して 内視鏡の映像をモニターしながら
髄核を摘出する療法です。
傷口が小さく 術後の痛みも軽いのが特徴
経皮的髄核摘出術 PN法
局所麻酔で行い X線透視下
背中に直径4ミリ程度の管を刺し、
鉗子を入れて椎間板の一部(髄核)を摘出する
パパイン療法
椎間板の中に注射でパパイン酵素を注入して溶解する方法
数年前からアメリカでよく行われている療法で
短時間の手術と術後の生活復帰が早いのが特徴です。
椎間板ヘルニアのタイプ・原因
椎間板へルニアには大きく2つのタイプがあります。
脱出型と膨隆型です。
脱出型は繊維輪にヒビが入りそこから中の髄核が飛び出すものです。
一般的に激しい症状のわりに、すうかげつで症状が軽くなる傾向があります。
膨隆型は繊維輪に亀裂がなく、髄核が繊維輪から飛び出さず、
髄核と繊維輪が一緒に膨れ出るものです。
一般的には長引くケースが多く見られます。
日常的な動作が原因となるもの
重い物を持つ機会が多い
激しく腰をひねる運動
長時間同じ姿勢を保つ
背骨に激しい負担を掛けている状態ですね。
椎間板の経年変化
年とともにだんだんと椎間板も弾力性が欠けて行きます。
背骨を支える筋力も弱くなり、ちょっとした動作、衝撃に
耐えられなくなり 髄核が突出しやすくなります。
骨の老化
加齢 偏食により骨が弱くなり、衝撃などで骨が欠けて
椎間板を潰してしまいます。
骨盤のゆがみ 姿勢によるもの
筋肉の衰え 運動不足 姿勢ゆがみにより
骨盤を左右均等に支えられなくなり 背骨が傾いてきます。
背骨が傾く事によって、椎間板ヘルニアを引き起こします。
妊娠による姿勢の変化も骨盤を歪ませ 椎間板ヘルニアを
引き起こします。
椎間板ヘルニアとは
背骨と背骨の間にある椎間板という軟骨はクッションの役割をしているのですが、
これが何らかの原因で飛び出してしまい、結果的に神経を圧迫して痛みを生じさ
せてしまうのが、椎間板ヘルニアという病気です。
人間の背骨は24個の骨で構成されています。
そして、骨と骨の間にはクッションの役割をはたす
「椎間板」とよばれる軟骨が存在します。
さらに椎間板は 繊維輪(周辺の硬い部分)と、
髄核(中心部分)で構成されています。
つまり、椎間板ヘルニアとは
繊維輪(周辺の硬い部分)に亀裂が生じ、
髄核(中心部分)が繊維輪を破って飛び出し
(膨れて)しまう事を椎間板ヘルニアと言います
飛び出した(膨れた)椎間板が神経などを圧迫する事により、
激しい痛みや痺れなどの症状を引き起こすのです。
若年性椎間板ヘルニアは、椎間板内圧が高く、
高齢者に比べ、強い症状を呈しやすくなっています。
椎間板ヘルニアは遺伝的な影響が大きいといわれており、
CLIPと呼ばれる蛋白質が変異し、軟骨の成長を妨げることが
発症要因のひとつとされています。
内側・外側、どちらから神経根が圧迫されるかによって、
体の傾きが現れます。
これは、体が痛みを回避するために無意識に現れるのです。
外側性ヘルニアは、神経根の外側を圧迫するため、
体は痛みと反対側に傾きます。
これは、体を痛む側の反対側に傾けると痛みが和らぐためです。
内側性ヘルニアは、神経根の内側を圧迫するため、
体は痛む側へと傾きます。
これは、体を痛む側に傾けると痛みが和らぐからです。
中心性ヘルニアは、椎間板が
真後ろ(中心)に向かって脱出(膨らむ)為、
背髄神経本体を圧迫するもので腰を丸めた状態で痛みが増します。